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オール3の現実と内申点の仕組み
「3は平均だから大丈夫」と思っていませんか?実はそれは間違いです。
現在の内申点は絶対評価で決まります。以前の相対評価(クラスの上位◯%に4や5をつける)とは異なり、絶対評価では基準を満たせば何人でも高い評価を得られます。その結果、4や5をとる生徒の割合が、1や2の生徒の2倍以上になっているというデータもあります。つまり、3は今や「下位グループ」に近い評価なのです。
オール3の実際の位置づけ
9教科すべて3の場合、内申点の合計は27点(45点満点)。内申点の平均は30〜33点程度とされているため、オール3は平均以下となります。偏差値に換算すると概ね40〜45程度で、公立高校の普通科合格が難しくなるラインです。
ただし、内申点は努力次第で必ず変わります。仕組みを理解して正しくアプローチすれば、オール4、さらにはそれ以上も十分に狙えます。
まず知っておきたい:観点別評価の3つの柱
内申点(評定)は、3つの「観点別評価」をもとに総合的に決まります。2021年度から全面実施された新しい評価制度で、この仕組みを理解することが内申アップの第一歩です。
①知識・技能
授業で学んだ知識や技能を習得し、問題に活用できているかを評価します。定期テストの点数が最も大きく影響します。
②思考・判断・表現
知識を使って課題を解決したり、自分の考えを表現したりできるかを評価します。テストの記述問題やレポートが対象です。
③主体的に学ぶ態度
粘り強く取り組もうとしているか、自らの学習を調整しようとしているかを評価します。提出物の質・授業への参加姿勢が鍵です。
この3つのうち1つでも「C(不十分)」があると、全体の評定が上がりにくくなります。通知表のA・B・Cを確認して、自分のどの観点が弱いかを把握するところから始めましょう。
【定期テスト対策】方法①〜⑤
定期テストの点数は「知識・技能」と「思考・判断・表現」の両方に直結します。最も即効性が高い対策です。
方法① テスト2週間前から計画的に準備する
直前の詰め込みでは高得点は取れません。少なくとも2週間前からテスト範囲を意識した復習を始め、直前にもう一度繰り返して定着させましょう。初週で範囲全体をインプット、後半の1週間で問題演習とミスの洗い出しというサイクルが効果的です。
方法② 学校のワークを2周以上解く
定期テストはほぼ100%、学校の授業内容から出題されます。まず学校のワークを繰り返し解くことが最優先です。1周目で間違えた問題に印をつけ、2周目はその問題だけを解く。この方法で苦手箇所を確実につぶしていきましょう。
方法③ 目標点数を「ひとつ上の評定」に合わせて設定する
内申点を上げるには、今より高い評定に入るための点数を目指す必要があります。
テスト点数と評定の目安
| 評定 | 定期テストの目安点数 |
|---|---|
| 3 | 60〜74点程度 |
| 4 | 75〜89点程度 |
| 5 | 90点以上 |
※あくまで目安です。提出物・授業態度でカバーすることも可能です。
現在60点台なら80点以上を、70点台なら85点以上を目指すなど、具体的な数値目標を持つことが大切です。
方法④ 小テストを完璧にする
授業中に行われる英単語テストや計算テストなどの小テストは、毎回満点を取るくらいの気持ちで臨みましょう。小テストは基本問題が中心で、授業内容の復習になるため、きちんと対策すれば満点は難しくありません。積み重ねが「知識・技能」の観点評価を押し上げます。
方法⑤ 苦手科目こそ先生に質問する
「わからないところを先生に質問しに行く」という行動は二重の効果があります。まず学習内容の理解が深まります。そして「頑張っている姿勢」が先生に伝わり、主体的に学ぶ態度の評価にもプラスに働きます。テスト前だけでなく、普段からこまめに質問する習慣をつけましょう。
【日々の学習態度】方法⑥〜⑩
日々の取り組みが「主体的に学ぶ態度」の評価を決めます。テスト勉強より地味ですが、毎日の積み重ねが内申点に確実に効いてきます。
方法⑥ 提出物は期限厳守・内容も丁寧に
提出物の出し忘れや期限遅れは、「主体的に学ぶ態度」の評価を大幅に下げます。1回のミスでAは付かないという意識を持ちましょう。また、ただ出すだけでなく、解き直しや自分の考えを書き加えるなど、内容の質も意識することが評価につながります。
方法⑦ ノートに工夫と自分の言葉を加える
板書をそのまま写すだけでなく、先生が強調したポイントや自分が気づいたことをメモする習慣をつけましょう。「自分なりに学びを整理しようとしている姿勢」が、主体的に学ぶ態度として評価されます。提出物にノートが含まれる場合、工夫の痕跡は特に効果的です。
方法⑧ 授業中の発言・挙手を増やす
授業中に積極的に挙手して発言することは、授業への参加姿勢をアピールする最も直接的な方法です。間違えても問題ありません。大切なのは、意欲的に授業に参加していることが先生に伝わること。難しければ、まずは目を見て話を聞く・うなずくだけでも印象が変わります。
方法⑨ 忘れ物・遅刻ゼロを徹底する
授業中の忘れ物や遅刻は、評価を下げる直接的な原因になります。前日夜に次の日の持ち物を確認する習慣や、教科ごとにクリアファイルでプリントを整理するなど、自己管理の仕組みを作ることが大切です。
方法⑩ グループワーク・協働活動に積極的に参加する
班活動や話し合いの場面では、仲間の意見をきちんと聞きながら自分の意見も発信しましょう。「思考・判断・表現」の観点は、テスト以外にもグループでの取り組みや発表の場でも評価されます。
【副教科・実技対策】方法⑪〜⑬
音楽・美術・保健体育・技術家庭の4教科は、高校入試で主要5教科と同等、あるいは傾斜配点でより重く扱われる都道府県も多いです。副教科を捨てるのは非常にもったいない。
方法⑪ 副教科のテスト勉強も手を抜かない
副教科の筆記テストも、授業の内容がそのまま出題されます。教科書・プリントを中心に、授業でやった用語や概念をしっかり押さえましょう。主要教科と同じように2週間前から準備するだけで、評定が大きく変わります。
方法⑫ 実技・作品に独自の工夫を加える
美術の作品や技術の製作物では、ひと工夫加えた取り組みが評価されます。完成度だけでなく、どれだけ考えて作ったかという姿勢が見られています。苦手でも「一生懸命やっている」姿を見せることが大切です。
方法⑬ 体育は全力で取り組む姿を見せる
体育は運動能力だけで評価されるわけではありません。苦手でもあきらめずに挑戦する姿勢、声を出す、チームメートのプレーに反応するといった積極的な参加態度が評価に大きく影響します。「ボールを必死に追いかける」だけで評価が上がった先輩も多くいます。
【上乗せテクニック】方法⑭〜⑮
方法⑭ 通知表の観点別評価を分析して弱点を特定する
通知表には「A・B・C」の観点別評価が記載されています。Cがついている観点が、内申点を下げている最大の原因です。
定期テストの点数が低い可能性大。まずテスト対策を強化しましょう。
記述問題の練習や、レポート・発表の質を上げることが有効です。
提出物の出し忘れや授業態度が原因の可能性があります。まず提出物を完璧にしましょう。
1つの観点をBからAに上げるだけで、評定が3から4に変わることがあります。やみくもに頑張るより、弱い観点に絞って対策することが最短ルートです。
方法⑮ 早い学年から取り組む(中1・中2の内申も侮れない)
都道府県によっては、中1から中3すべての内申点が高校入試に使われます。「中3になってから頑張ればいい」という考え方は危険です。中1・中2の内申点が低いと、中3でどれだけ頑張っても合計が追いつかない場合があります。今の学年から、できることを着実に積み上げていきましょう。
まとめ
この記事で押さえたいポイント
- オール3の内申点は偏差値40〜45程度で、平均より下に位置する
- 内申点は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学ぶ態度」の3観点で決まる
- まず通知表のA・B・Cを確認して、Cの観点を特定することが最短ルート
- 定期テストは2週間前から計画的に、学校のワークを2周以上解く
- 提出物は期限厳守・内容も丁寧に。1回のミスでAは失われる
- 授業中の発言・挙手・ノートの工夫が「主体的に学ぶ態度」を上げる
- 副教科は特に傾斜配点がある地域も多く、捨てると大きな損失になる
- 中1・中2から取り組むほど、内申点の合計が有利になる
内申点を上げるための特別な「裏ワザ」はありません。ただ、仕組みを理解して正しい方向に努力することで、結果は着実についてきます。15の方法をすべて同時に始める必要はありません。まずは自分が一番改善しやすいところから取り組んでみてください。
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