内申点とは?通知表との違い・計算方法・3観点評価を中学生向けに図解【2026年最新】

【2026年最新】内申点とは何かを中学生向けに完全図解。通知表との違い、新学習指導要領の3観点評価、都道府県別の計算方法、内申点を確実に上げる7つの方法まで、高校受験の合否を左右する内申点のすべてを徹底解説。

運営者は2026年度受験生・現役中3。当事者目線で執筆
運営者(My Naishin)
著者
2026年5月1日2026年5月1日更新15分で読める

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「高校受験には内申点が重要」と先生や先輩からよく聞くけれど、具体的にどうやって点数が決まるのか、どうすれば確実に上がるのか、正確に理解できている中学生は意外と少ないのではないでしょうか。

内申点は、単なる定期テストの点数だけではありません。授業中の態度や提出物の質など、中学校生活における日々の頑張りを総合的に数値化したものです。志望校合格をつかみ取るためには、この「内申点の仕組み」を正しく理解し、早い段階から戦略的に対策を行うことが不可欠です。

この記事では、中学生とその保護者の皆様に向けて、内申点(調査書点)の基本から、新学習指導要領に基づく「3つの評価基準」、複雑な都道府県別の計算方法、そして今日から実践できる内申点アップのための最強の対策までを網羅的にわかりやすく解説します。


内申点(調査書点)とは?通知表との違いを解説

中学生になると「内申点」という言葉を頻繁に耳にするようになりますが、正確な意味を知っていますか?

結論から言うと、内申点とは、中学校の先生が作成して高校に提出する「調査書(内申書)」に記載される各教科の成績(評定)のことです。基本的には、主要5教科(国語・数学・英語・理科・社会)に、実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)を加えた「合計9教科」を、それぞれ1〜5の5段階で評価した数値がベースとなります。

「通知表」と「内申書(調査書)」の決定的な違い

よくある誤解として「通知表の点数=内申点」だと思われがちですが、厳密には役割が異なります。以下のポイントボックスで違いを整理しましょう。

通知表と内申書の違い

項目 通知表(成績表) 内申書(調査書)
提出先 生徒本人・保護者(各家庭) 受験する高校
目的 日々の学習の成果や課題を家庭に知らせるため。 高校側が受験生の学力や中学校生活の様子を客観的に把握し、合否判定の資料にするため。
記載される内容 各学期の成績(評定)、観点別評価(A・B・C)、所見など。 学年末の成績(内申点)だけでなく、出欠の記録、部活動の実績、委員会活動、検定試験の取得状況などの「生活記録全般」

つまり、通知表はご家庭への「報告書」であるのに対し、内申書は高校への「正式な推薦状・経歴書」のようなものです。そして、その内申書の中に記載されている成績の数値部分が「内申点」と呼ばれます。


なぜ高校受験で内申点がそれほど重要なのか?

多くの都道府県の公立高校入試では、当日の「学力検査(テストの点数)」と、中学校から提出される「内申点」の合計点で合否が決定されます。

では、なぜ高校側は当日のテストの点数だけで判断しないのでしょうか?そこには明確な理由があります。

当日のテストだけでは見えない「日々の努力」を評価するため

高校入学後、生徒たちは毎日の授業を受け、課題をこなし、3年後の卒業(あるいは大学進学等)を目指して継続的に努力する必要があります。高校側が知りたいのは、「入試当日の一発勝負で点を取るスキル」だけでなく、「地道に努力を続けられる生徒か」「授業に真面目に取り組める生徒か」という点です。

内申点は、中学校1年生(または2年生)からの毎日の積み重ねの記録です。内申点が高いということは、それだけ中学校生活において「やるべきことをきちんとやり遂げてきた」という信頼の証になります。だからこそ、高校入試において極めて重要なウエイトを占めるのです。

内申点が高いと「受験の選択肢」が圧倒的に広がる

内申点が高いことの最大のメリットは、志望校の選択肢が広がり、受験を有利に進められることです。特に私立高校の「単願推薦」や「併願優遇(滑り止め確保)」においては、内申点が一定の基準に達していることが出願の必須条件となるケースがほとんどです。

「中3の冬になってから本気を出せばいいや」と考えていると、いざ志望校を決めようとした時に「内申点が足りなくて受験すらできない」という事態に陥る危険性があります。内申点は未来の選択肢を広げる最強の武器なのです。


内申点の決まり方!新学習指導要領「3つの観点」

「定期テストで90点を取ったのに、なぜか成績が4だった…」という経験はありませんか?

実は、内申点(評定)は定期テストの点数だけで決まるわけではありません。令和3年度(2021年度)から全面実施された新しい学習指導要領により、成績は以下の「3つの観点」から多角的に評価される仕組みに変更されました。

知識・技能
基礎的な知識やスキルを身につけているかを評価します。主に「定期テスト」や「小テスト」の得点、実技教科における基本的な動作や技能の習得度が直結します。
思考・判断・表現
身につけた知識を使って、自分で考え、判断し、それを他者に伝える力を評価します。テストの応用問題や記述問題、「レポート課題」「グループワークでの発表」「作品の制作」などが評価対象になります。
主体的に学習に取り組む態度
自ら進んで学ぼうとする姿勢を評価します。従来の「関心・意欲・態度」に近いですが、単に「元気よく挙手する」だけでなく、「ノートを自分なりに工夫してまとめているか」「課題を期限内に、内容を充実させて提出しているか」「間違えた問題の解き直しをしているか」といった学習のプロセスが重視されます。

A・B・Cの評価が組み合わさって「1〜5」の評定が決まる

中学校の先生は、上記の3つの観点それぞれに対して、目標をどれくらい達成できたかを「A(十分満足できる)」「B(おおむね満足できる)」「C(努力を要する)」の3段階で評価します。そして、この3つの観点の組み合わせによって、最終的な5段階の評定が決まります。

【参考】観点別評価と評定の組み合わせイメージ

※学校や教科によって基準は異なりますが、一般的な目安です。

  • 評定 5: 3観点すべてが「A」(AAA) または それに準ずる極めて高い評価
  • 評定 4: 観点が「AAB」や「ABB」など、概ね高い評価
  • 評定 3: 観点が「BBB」など、標準的な評価
  • 評定 2: 観点が「BBC」や「BCC」など、一部に課題が残る評価
  • 評定 1: 3観点すべてが「C」(CCC)など、大幅な努力を要する評価

この仕組みを理解すれば、「テストの点数は良かった(知識・技能はA)けれど、提出物を出さなかった(主体的に取り組む態度がC)ため、総合評価が3や4に下がってしまった」という現象の理由がわかります。5を取るためには、テスト・提出物・授業態度のすべてに全力で取り組む必要があるのです。


【都道府県別】内申点の対象学年と計算方法の違い

内申点で最も気をつけなければならないのが、「都道府県によって、いつの成績が、どのように計算されるかが全く異なる」という点です。

中1からの成績がすべて入試に関わる県もあれば、中3の成績のみで勝負が決まる都府県もあります。自分の住んでいる地域のルールを知らないと、取り返しのつかないことになりかねません。

代表的な都道府県の内申点計算ルール

ここでは、関東や関西の主要な都道府県の例を見てみましょう。(※受験年度によって制度が変更される可能性があるため、必ず最新の各都道府県教育委員会の発表をご確認ください)

都道府県 内申点の対象となる学年 計算方法(満点)の特徴
東京都 中学3年生のみ 5教科×5段階+実技4教科×5段階×2倍 = 65点満点
※実技教科の比重が非常に高いのが特徴
神奈川県 中学2年生 + 中学3年生 中2の9教科合計(45) + 中3の9教科合計×2倍(90) = 135点満点
埼玉県 中学1年生 + 中学2年生 + 中学3年生 中1:中2:中3の比率は各高校が独自に設定(例:1:1:2、1:1:3など)。3年間の合計で算出。
千葉県 中学1年生 + 中学2年生 + 中学3年生 中1(45) + 中2(45) + 中3(45) = 135点満点
大阪府 中学1年生 + 中学2年生 + 中学3年生 中1(90) + 中2(90) + 中3(270) = 450点満点
※中1・中2に対し、中3の比重が3倍になる

このように、千葉県や埼玉県のように「中1の成績からそのまま入試に使われる」地域に住んでいる場合、「中3になったら受験勉強を頑張ればいい」という考えは通用しません。入学した直後の中1の1学期から、すでに高校受験は始まっていると言えます。


要注意!「実技4教科(副教科)」が合否を分ける理由

内申点を計算する上で、絶対に軽視してはいけないのが「実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)」の存在です。中学生の中には「受験に出ないから副教科は手を抜いてもいいや」と考える人がいますが、これは公立高校受験において致命的なミスになります。

実技教科は内申点において「2倍」の価値を持つことがある

先ほどの都道府県別の表でも触れた通り、例えば東京都の都立高校一般入試では、内申点の計算(換算内申)において、国・数・英・理・社の主要5教科はそのまま1倍で計算されるのに対し、実技4教科は点数が「2倍」に換算されます

つまり、英語の成績を「3から4」に上げるのも、音楽の成績を「3から4」に上げるのも、東京都の内申点計算においては音楽を上げた方がトータルの点数が2倍多く増えるという逆転現象が起きるのです。

主要5教科の特徴

定期テストの点数が成績に直結しやすい。日々の積み重ねが必要で、一度つまずくと成績を急に上げるのは難しい。受験当日の学力検査で直接点数になる。

実技4教科の特徴

定期テストだけでなく、実技のスキル、作品の完成度、授業への参加態度が大きく評価される。真面目に取り組めば、比較的短期間で評定を上げやすい「コスパの良い」教科。

「絵を描くのが苦手」「運動神経が悪い」からといって実技教科を諦める必要はありません。実技のスキルそのものよりも、「一生懸命に課題に取り組んでいるか」「準備や片付けを率先して行っているか」「提出物(振り返りシートなど)を丁寧に書いているか」といった「主体的に学習に取り組む態度」で十分にカバーし、成績を上げることが可能です。


内申点を爆上げする!今日からできる5つのリアルな対策

内申点の仕組みがわかったところで、いよいよ実践編です。ここでは、多くの先輩たちが実践し、実際に内申点をアップさせた「5つのリアルな対策」を紹介します。才能やセンスは不要で、やる気さえあれば誰でも今日から実行できるものばかりです。

1
定期テストで確実に高得点を狙う(最低限の王道)
「知識・技能」の観点を満たすため、やはり定期テストの点数は最も強力な要素です。テスト発表の2週間前には試験範囲を把握し、最低でも学校のワークを「3周」は繰り返しましょう。1周目で解く、2周目で間違えた問題をやり直す、3周目で完璧にする、というサイクルが基本です。
2
提出物は「期限厳守+αの工夫」で差をつける
ワークやレポートの提出期限を守るのは「当たり前」のラインです。評価を上げる(Aを獲得する)ためには、質の高さが求められます。数学のワークなら「間違えた理由を赤ペンでメモする」、調べ学習のレポートなら「指定された文字数より多く書き、自分なりの考察を加える」など、先生に学習意欲が伝わる工夫を凝らしましょう。
3
授業態度は「前のめり」を演出する
先生も人間です。授業を真剣に聞いてくれる生徒には好印象を持ちます。背筋を伸ばして先生の目を見て話を聞く、板書だけでなく先生が口頭で言った重要ポイントもノートにメモする、グループワークでは司会や書記を積極的に引き受けるなど、「主体性」を行動で示しましょう。
4
実技教科の「振り返りシート」に全力を注ぐ
体育や美術などの実技教科で毎回書かされる「振り返りシート(学習カード)」。これを「楽しかった」「うまくできた」の一言で終わらせてはいけません。「今日は〇〇の技を意識して練習した結果、前回より××が改善された。次回は△△に挑戦したい」など、具体的なプロセスと今後の課題を論理的に書くことで「思考・判断・表現」の評価が劇的に上がります。
5
【裏ワザ】教科担当の先生に直接アドバイスを求める
「自分の成績を4から5に上げるには、具体的に何が足りないですか?」と、思い切って先生に直接聞いてみましょう。これは全く悪いことではありません。むしろ「この生徒は成績を上げる意欲がある」と前向きに捉えられます。先生から「発言回数を増やそう」「小テストのケアレスミスを減らそう」など、的確なアドバイスをもらえるため、努力の方向性が明確になります。

これをやったら台無し!内申点が下がるNG行動8選

内申点を上げる努力をしていても、以下のような行動をとってしまうと、一気に評価が下がり、これまでの努力が水の泡になってしまいます。自分に当てはまるものがないか、厳しくチェックしてください。

内申点ダウンスパイラル!絶対に避けるべき行動

  • 提出物の遅延・未提出: 1回の未提出が「主体的に取り組む態度」の評価をCに突き落とす破壊力を持っています。
  • 授業中の居眠り・私語・手紙回し: 学習意欲がないとみなされる最もわかりやすい行動です。
  • 忘れ物が多い: 教科書、ノート、実技教科の道具(リコーダー、絵の具、体操服など)の忘れ物は減点対象です。
  • 遅刻・無断欠席が多い: 「生活記録」として内申書に記載され、推薦入試の要件を満たせなくなる可能性があります。
  • 提出物を丸写しする: 友達のノートや解答の丸写しは、先生には高確率でバレています。評価対象外になります。
  • グループ活動に参加しない: 周りと協力できない態度は、「思考・判断・表現」や「主体性」の観点で大きくマイナスされます。
  • 先生に対する反抗的な態度: 理不尽に感じる指導があっても、感情的に反発するのは得策ではありません。
  • テストの点数「だけ」良ければいいという態度: テストが100点でも、授業態度が悪ければ平気で評定「3」がつくのが今の絶対評価の制度です。

内申点に関するよくある質問(Q&A)

Q1. 英検や漢検を取得すると内申点に加点されますか?

A. 都道府県や志望する高校(特に私立高校)によって大きく異なります。
公立高校の一般入試においては、直接的な点数加算(例:英検3級で+1点など)を行っている地域もあれば、合否ボーダーライン上に並んだ際の「総合的な判断材料」としてのみ扱われる地域もあります。一方で、私立高校の推薦入試や併願優遇においては、「英検準2級取得で内申点に+1」といった明確な優遇措置(加点制度)を設けている学校が非常に多いです。志望校の募集要項を必ず確認しましょう。

Q2. 中3の秋から部活を引退して受験勉強を始めますが、内申点は間に合いますか?

A. 住んでいる都道府県の制度によります。
東京都などのように「中3の成績のみ」が評価される地域であれば、中3の1学期・2学期の頑張り次第で挽回は十分に可能です。しかし、千葉県や大阪府のように「中1・中2の成績も含まれる」地域の場合、過去の成績を変えることはできないため、当日の学力検査で圧倒的な点数を取ってカバーするしかなくなります。だからこそ、中1からのコツコツとした積み重ねが最強の受験対策になるのです。

Q3. 部活動を途中で辞めると内申点(調査書)に悪影響はありますか?

A. 基本的には直接的な減点にはなりません。
部活動を辞めたこと自体が内申点の教科の評定(1〜5)を下げることはありません。ただし、調査書の「特別活動の記録」や「部活動の記録」の欄に書ける内容が減るため、部活動を3年間継続してキャプテンを務めた生徒などと比較すると、アピールポイントが一つ減ることにはなります。とはいえ、部活を辞めてできた時間を勉強に充てて定期テストの点数を上げれば、はるかに大きなプラスになります。


まとめ

この記事で押さえたいポイント

  • 内申点は「通知表の成績」をもとに作られ、高校受験の合否を左右する超重要データ。
  • 成績は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点で決まる。
  • 都道府県によって対象学年(中1からか、中3のみか)や計算方法が全く違うので確認必須。
  • 実技4教科(副教科)は計算時に点数が2倍になる地域もあり、絶対に手を抜いてはいけない。
  • 内申点を上げるコツは「テストの点数」「提出物の質」「積極的な授業態度」の3本柱。
  • 先生に直接アドバイスをもらうことは、成績アップの最短ルートになる。

内申点は、あなたの「日々の努力の結晶」であり、裏切りません。急に魔法のように上がることはありませんが、今日からの行動を変えれば、確実に数字となって表れます。志望校合格の切符を手にするために、まずは次の授業の取り組み方、次の提出物の書き方から変えていきましょう!

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よくある質問

Q内申点とは何ですか?
A内申点とは、中学校での9教科の5段階評価を点数化したもので、高校受験の合否判定に使われます。全教科オール5なら素内申で45点満点、都道府県によって計算式が異なります。
Q内申点はいつ確定しますか?
A一般入試用の内申点は、中3の2学期末(12月)に出る成績で確定するのが一般的です。多くの都道府県では2学期の評定が調査書に記載されますが、岩手県のように学年末を待つ県もあります。
Q通知表と内申点は同じですか?
A通知表に記載される評定(1〜5)が内申点の元になりますが、内申点は「これを都道府県の計算式で換算した値」を指すことが多いです。通知表は学期ごと、内申点は入試用の最終評価です。
Q中1の成績は本当に内申点に影響しますか?
A都道府県によります。東京都・福岡県など中3のみを見る県では中1・中2は影響なし。一方で北海道・千葉県のように中1〜中3すべて見る県では中1の成績も内申点に組み込まれます。

参考資料・情報源

※ 制度は年度によって変更される場合があります。最新情報は各教育委員会の公式サイトでご確認ください。

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